일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면

아오조라 문고

母親として、息子が心を惹かれている女が、どんな女か、たしかめて置きたい気持は強かったのである。

そして、マンは、全然、知らずして、夫が心を惹かれている女をも、同時に見たわけであった。

「帰るのか?」

と訊く金五郎には、

「千博が、また、熱を出しかけとったもんじゃけ、気がかりで、落ちついて見とられん。ババンにばかり委せとくのも悪いわ」

そう答えて、席を立ったのだった。

劇場裏とは逆の方向に廻ったので、一足先に出た勝則が、どんな目にあったかということは知らなかった。

友田一味は、最初から、日若座に来ている金五郎、マン、勝則、の三人に、それぞれ、なんらかの方法で、攻撃を加える計画を立てていたもののようである。そのため、混雑している客にまじって、どこからか監視の眼を光らせて、行動を探偵していた。勝則がまずその作戦に引っかかったのである。つづいて劇場を出たマンの後からも、遊人体の男が二三人、尾行していた。

明かるい本町通りに出ると、書店に入って、病床にいる末子のために、絵の美しいお伽噺の本を数冊買った。果物屋で、千博の好きなバナナと林檎とをすこし買った。

紙包みを両手で前胸のところにかかえて、旭小路のゆるい坂を登った。