후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면
「へえ」大男は、帳面をひろげた。「ええか。……大石良造、堀部安太郎、小山田庄三郎、大原源吾、谷口林助、森新之助、玉井金五郎、……女では、丹羽フミエ、石川タツ、谷口マン、井上トモ子、……」
指名が終ると、一座は、ひとしきり、ざわついた。しかし、この人選は、個人の意志や、意見などは、はじめから、無視された。命令的なものであって、派遣に決定した者のなかから、不服をとなえることは許されなかった。
選に洩れた者のなかで、
「大将、わたしも、ぜひ、仲間に入れて下さい」
と、志願する男があった。
「駄目、駄目」と、大男の巨漢が、どなりつけた。「お前のような飲んだくれで、喧嘩ばかりは強くても、怠け者は資格がない。久松が入ると、仕事の段取りが狂うてしまう」
それから、浜尾市造の方をむいて、
「親分、どうやら、かたづきましたようで……」
「よし」
浜尾は、満足げに、うなずき、
「それでは、みんな、頼んだぞ。こういうときに、日ごろの恩をかえすのが、人間というものじゃ。明日が早いから、今夜は夜ふかしをしてはいかん。酒も、バクチも、やめて、早く寝れ。女買いにも行くな。あれが、一番、翌日の仕事にこたえる」