후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면
耳に口をつけて、ささやいた。
会場で、はげしい拍手が起った。
原田雲井が汗をふきながら、演壇から降りて来た。
「玉井さん、敵方の間者が、だいぶん入りこんどるごたるけ、注意したがよか」
そういう原田にうなずいて、演壇に上った。拍手。金五郎は、まず、コップの水を、一杯、飲んだ。いつもとちがって、なんだかすこし落ちつかない。軽い動悸さえ打っている。
若いころ、田舎を飛びだし、北九州に来て、沖仲仕をしながら、石炭によごれて働いていたときは、無学な自分が、洋服を着て、こんな高い演壇に立って、大勢の人の前で、えらそうに演説する羽目に立ちいたることなど、夢想だにしたことはなかった。われながら、変てこで仕方がないのである。それでも、持ちまえの糞度胸で、どうにかお茶をにごして来たのであった。
金五郎は、訥々とした語調で、話しはじめた。しかし、その眼は、ともすると、南階段の円柱のところへ吸いつけられた。そして、とちる。
お京の顔が、見えた。もう一人、その傍に、見たような顔――光丸の顔があった。
マンも、いた。
金五郎は、額に汗がにじんで来た。腋の下からも、冷たい水が湧いて、気持わるく横腹を流れる。