일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

はなさかぬリラ

花咲かぬリラ

山本 周五郎

山本 周五郎의 花咲かぬリラ(はなさかぬリラ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,378자 · 36화면

아오조라 문고

「……わたくし、家へ寄ってまいらなければなりません」富美子はしずかに被衣を折りながら、しかし今はもう心のきまった眼で来太を見上げた、「……あのリラの木を持ってまいりたいと存じますから」

「ほう、あれは長瀞へ持って来てあったの」

「花の咲かないということが可哀そうでしたから」

「なにリラは寒い所が合うんだ、北海道へいったらきっと咲かせてみせるよ」

二十分後である、地味なワンピースに着換えた富美子の腕を取って、来太は大股に修道院の門を出ていった。坂道を下りかかったとき、ふとまた左腕を伸ばして手頸を見ようとしたがいきなりえいと叫んでその腕を振った。

「ええ癪だ、腕時計を盗られたのは惜しくはないが一週間もたつのにまだこの癖がぬけない、おれの頭はよっぽど単純に出来てるんだな」

富美子の明るい笑い声が遠のいてゆく足音とともに松林の中へ隠れていった。……ようやく中天に昇った早春の日を浴びて、落葉松の芽ぶきだした枝から枝へ鶯の鳴きわたる声が聞こえた。