후리가나로 읽는 일본 고전
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はなさかぬリラ
花咲かぬリラ
山本 周五郎
山本 周五郎의 花咲かぬリラ(はなさかぬリラ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,378자 · 36화면
六
「よくわかりました」五人の中でいちばん年長らしい固肥りの毛深い青年がそう云って膝を叩いた、「……しかしここで乾杯すべき一杯の酒がほしいですね」
「こいつはすぐこれだ、なにかというと前祝いに一杯とくる、いつかなんか今夜はいい夢が見られそうだから前祝いに一杯やりたいと云いやがった」「それより今夜はちょっと呑めるから前祝いに一杯ほしいと云うたには呆れたよ」
来太は笑いながら手鞄を下ろし、中から一本のビールを取り出した。片町坂の家で出された二本めを抜かずにもらって来たのである。「わあ、こいつは手品みたいだ」毛深い青年はいきなり両手を出した、「……しかしほんものでしょうな隊長、まさか明けてみたら」
「その口金を例の手で取れよ、一本きりしかないからまわし呑みだ」来太はこう云って壜を渡した、「……肴もあるぜ」
そして南京豆の袋をそこへひろげると、みんな一斉にぱちぱちと拍手した。毛深い青年は馬のようにみごとな大きな前歯を剥きだして、ビール壜の口金に噛みついていた。
六
夜半十二時過ぎ、来太は五人と別れて亘理という小駅に下車した。彼らはそこからまっすぐ麻川農場へ向かったのである、連絡船が遅れたら追いつけるかもしれない、都合がよかったらそのまま先にゆけという約束だった。