후리가나로 읽는 일본 고전
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あぢさい
花火・来訪者 他十一篇
永井 荷風
永井 荷風의 花火・来訪者 他十一篇(あぢさい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 52,046자 · 104화면
とも云わず、それなり為すがままに黙っていた。これはお千代に取っては別に手練でも手管でも何でもない。お千代は地体誰に対してもそういう女なので、時と場合と相手によって意外な好結果を来す事もあるが、またがらりと変って、あんな地獄見たような女はないと擯斥の上にも擯斥される種を蒔く事もある。しかし当人は何れにしてもつまりは空々若々である。自分はどういう訳で好かれるのか、またどういう訳で下賤まれるのか、そんな事は更に考えはせぬ。お千代はお座敷で意地の悪い芸者から折々面と向って随分ひどい事を云われても、深くは感じない様子で、そんな事は人並より早く忘れてしまうらしい、至極呑気な鈍い性質であった。さればお客に対しても悪く物を強請ったり、故意にたくらんで欺すような悪辣な処は少しもなかった。その代り無責任の事はまた想像意外といってもよい。何時の幾日にはお仕舞をつけて待っていますから屹度ですよとお客に約束して置きながら、外から口がかかれば、もう前約はがらりと忘れてしまったようにその方へ行ってしまう。そして万一後日になって前約のお客からその不始末を厳しく責められでもすると、お千代はただもう吃驚したように、身も蓋もなくその場合の事をば天真爛※(「火+曼」