일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

佐々木 邦의 苦心の学友(くしんのがくゆう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,732자 · 332화면

아오조라 문고

と照彦様は正三君をダシに使った。

「運動ですか? 結構ですな。お庭でおやりなさい」

「しかしあれは雪のないところではできません」

「そのうちに降りましょう」

「降っても山へいかないとできません」

「おやしきにはお庭にも裏にも山があります。スキーにボール、弓術にお相撲」

と安斉先生は万事承知の上で空とぼけている。若様がたをよそへ出すことには反対だ。

二人は学監室を辞し去ってまた庭へ下りた。

「二十番。上がりも上がったものだ。内藤君」

と照彦様は後ろから正三君に組みついた。

「危ないですよ」

「相撲だ」

「下駄がぬげました」

と内藤君は芝生の上に坐ってしまった。照彦様は寝ころんで、

「ここで話そう」

「はあ」

「僕は上がってよかったよ。安斉先生はうっかりできない」

「なぜですか?」

「あれは切腹するくせがある」

「まさか」

「いや、お父様がお若くてむやみにお酒を召しあがった時分、すんでのことに切腹しかけたそうだよ」

「ははあ」

と正三君は驚いた。

「洋行からお帰りになった頃の話だ。僕は富田さんから聞いた。お父様がお泊まりがけでお酒を飲むものだから、お母様始め皆で申しあげたが、叱られるばかりさ。