후리가나로 읽는 일본 고전
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
佐々木 邦의 苦心の学友(くしんのがくゆう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,732자 · 332화면
「朝からね」
「はあ」
「四日の晩はおもしろいんだぜ」
「楽しみにしています」
「去年はお父様に箒があたって大笑いだった」
「ははあ」
「きみは福引きを考えたかい?」
「ああ、忘れていました」
「僕は考えたよ」
「どんなのですか?」
「安斉先生ってのさ」
「どういう意味です?」
「やかん頭さ。景品にやかんを出す」
「それはおわるいですよ」
「お兄様がたもよろしくないから考えなおせとおっしゃった。しかしいいのがなくて困る」
と照彦様は首をかしげた。
花岡伯爵家では二日が正式のご年礼で、お殿様が旧藩士をご引見なさる。四日の晩は新年会と称して、おやしき内のものが集まる。女中や書生のはてまでだから、ナカナカの大人数になる。お出入りの講釈師がきて、ご先祖の軍談を一席弁じる。教育映画もある。しかし一番の呼びものは福引きだ。家令の富田さんがその係りを承る。お殿様はじめ我と思わんものから種を集めて品物を買いそろえる。註文が千差万別だから、新年早々一仕事のようだ。富田さんの判定によると、お殿様が毎年一番いい種をお出しになる。これはおひまで、ごゆっくりごくふうなさるからだろう。もっともお殿様のご着想をまずいなぞとは申しあげられない。