일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면

아오조라 문고

ともかくうしろの席の者達は余計おしゃべりをした。

私にもおしゃべりの相手が出来ていた。七一〇番だった。工場で隣り同士になって、私達は親しくなった。どこか気が合った。彼の刑期は三年でまだあと二年の月日を剰していた。彼も東京にいたのだった。鳶職であった。しかし足場から墜ちたことがあって、足を痛めてからその職も休んでいたようであった。別れたおかみさんを斬りつけたのだという。足場から墜ちた時脳も打って、その後春さきにでもなると脳が悪くなるように話した。小柄で、裸になると色白で肌に刺青が浮いて見えた。おとなしい、陰気な方の性分で、人に対する気持は素直であった。「五〇番はおとなしいからね。」と彼は云った。私は見かけがおとなしく見えるのかも知れない。私は人から親しみを寄せられない質で、ほんのちょっとした交際もしっくりゆかず、親しい友達も持てなかったのだが、彼の気持がおとなしく、私を侮る風もなく話すので、私も無邪気に話した。やはり多く食物のことを話した。

千住の橋を渡ったところに、鉄兜ほどの大きさの饅頭を売っている店があると彼は話した。私はその饅頭には心を惹かれた。