일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면

아오조라 문고

息子も娘も共に気立がよさそうで、申分のない家庭に見えた。亭主と息子はいつも店にいて鋸の目立をしていた。娘は女学校に通っていた。道で逢うと挨拶した。これも知らない人は意外に思うであろうが、お得意と配達は道で逢うと、お互いにいい隣人らしく挨拶を交したものである。下町では配達も一種の人気商売のようなものであった。鋸屋の息子はちょうど発育盛りで、私が配達していた間に、見る間にぐんぐん背が大きくなった。土手の向い側にある道場に通って柔道の稽古をしていたようである。おそらく戦争末期に応召したのだろうと思うが、私は徴用になってからは殆んど区域を歩かなくなったので、その後のことは知らない。

私が配達になった頃、店では勧誘の材料に常盤座の切符やシナ大陸の地図を、それにカレンダーや役者の似顔画などを使っていた。私は勧誘する場合材料に頼る傾向があった。いきなりお得意の目の前に景品を並べたてずにはいられなかった。私自身がさもしい奴だからであろう。或る日お辞儀の百万遍をしたら、「安い頭だな。」と云われた。その人に私を辱しめる気持はなかったのであるが、流石に私は恥でカアッとなった。