후리가나로 읽는 일본 고전
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くものゆめ
蜘蛛の夢
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 蜘蛛の夢(くものゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,189자 · 298화면
叔父の頭を石でぶち割ったというのは、その疵口ばかりでなく、血に染みた大きい切石がその近所に捨ててあったのを見て、すぐにそれと覚られたのだそうでございます。叔父がなんでそんな所にうろ付いていたのか、またどうして殺されたのか、誰にも見当が付かなかったのでございますが、やはりその時代でも探偵は相当に行届いていたものと見えまして、検視に来た役人たちはそこらの草の中に小さい蝋燭の燃えさしと、ほかに印籠のようなものが落ちているのを見つけ出しました。それが手がかりになって四、五日の後に、叔父を殺した罪人は召捕られました。
わたくしはその品を見ませんので、くわしいことは申上げられませんが、その印籠のようなものというのは本当の印籠よりも少し細い形で、どちらかといえば筒のような物であったそうです。蒔絵などがしてあって、なかなか贅沢な拵えであったと申します。素人にはそれが何であるかちょっと判りかねるのでございますが、役人たちはさすがに職業柄で、それは蜘蛛を入れるものであるということを知っていました。皆さんの中には御存じの方もございましょうが、江戸の文化文政ごろには蜘蛛を咬み合わせることがはやったそうでございます。