일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ろんごものがたり

論語物語

下村 湖人

下村 湖人의 論語物語(ろんごものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 132,688자 · 266화면

아오조라 문고

そして危難がせまって来た時の孔子の厳かな言葉を思い起して、粛然となった。――

「1自分はこの徳を天に授かっている。もし自分に万一なことがあれば、それは天の心だ。桓※(「魅」の「未」に代えて「隹」、第4水準2-93-32)などの力で、自分はどうにもなるものではない。」

何という自信のある言葉だ。しかも孔子は、人事をつくして天命を俟つというのか、こうして服装をかえ、輿にも乗らないで、忍びやかに去って行く。何という思慮ある行動だ。おそらく兄の方では、自分の威力に恐れて孔子が逃げ出した、とでも思っているだろうが、孔子は元来兄を人間扱いにはしていないのだ。

人間扱いにされない兄! 思っただけでもぞっとする。それに次兄の子と云い、三兄の子車と云い、どうして自分の兄弟はこう揃いも揃って悪人ばかりいるのだろう。宋の国がこんなに不安な状態になっているのも、全く三人がその兵力を恃んで非望をたくらんでいるからのことだ。

それにしても、孔子は自分のことをどう思っていられるだろう。自分は真面目に孔子の教えを受けたいばかりに、こうして一行に加わってはいるものの、みんなの視線が、何かの拍子に自分に集るところを見ると、自分もやはり怪しまれているのではないだろうか。