후리가나로 읽는 일본 고전
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ろんごものがたり
論語物語
下村 湖人
下村 湖人의 論語物語(ろんごものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 132,688자 · 266화면
孔子は空を見ていた眼を彼等の方に転じた。彼はその瞬間、ふと彼等との、永遠の離別を思った。そして、彼等のうち真に自分の言葉を理解してくれるものが、一人でもあるだろうかと思った時に、彼は吾知らず深い孤独感に襲われた。彼はつぶやくようにいった。
「5わしは、しかし、誰にもわかってもらえないのじゃ。」
子貢は、その言葉をきくと、少し興奮して立上った。そして、孔子に近づきながら、詰問するようにいった。
「先生はどうしてそんな事を仰しゃるのです。先生の大徳が誰にもわからないなんて、そんな事があり得ましょうか。」
孔子は、しかし、それには答えないで、やはり独言のようにいった。
「わしは天を怨もうとも、人を尤めようとも思わぬ。わしはただ自分の信ずるところに従って、丁度この泰山の麓から、頂上に上るように、低いところから、一歩々々と高いところに上って来たのじゃ。わしの心は天のみが知っている。」
子貢は、いかにも残念そうな顔をして、もう一度何とか云おうとした。孔子は、しかし、きっと彼の眼を見据えながら、
「子貢、いいか、わしの道はただそれだけじゃ。」
子貢は、はっとして口をつぐんだ。