후리가나로 읽는 일본 고전
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ろんごものがたり
論語物語
下村 湖人
下村 湖人의 論語物語(ろんごものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 132,688자 · 266화면
孟懿子の父は孟釐子といって、すぐれた人物であり、その臨終には、懿子を枕辺に呼んで、そのころまだ一青年に過ぎなかった孔子の人物を讃え、自分の死後には、かならず孔子に師事するように言いのこした。懿子は、父の遺言にしたがって、それ以来、弟の南宮敬淑とともに、孔子に礼を学んで来たのであるが、彼の学問の態度には、少しも真面目さがなかった。彼が孝の道を孔子にたずねたのも、父に対する思慕の念からというよりは、その祭祀を荘厳にして、自分の権勢を誇示したい底意からだった、と想像されている。
孟孫氏の家廟の祭が近まっていること、そしてその計画の内容がどんなものであるかを、うすうす耳にしていた孔子は、懿子の質問の底意を、すぐ見ぬいてしまった。で、彼はごく簡単に、
「違わないようになさるが宜しかろう。」
と答えた。
懿子は、その意味がわかってか、わからないでか、或は、わかっても知らん顔をする方が都合がいいと考えてか、重ねて問いただしても見ないで、帰って行ってしまった。孔子は、いくらかそれが気がかりにならないでもなかったのである。
(もし、孟孫氏に、はなはだしい僭上沙汰でもあれば、それは孟孫氏一家の問題だけでなく、魯の国の問題であり、ひいては天下の道義を紊ることにもなる。