후리가나로 읽는 일본 고전
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 豊島与志雄童話集(おつきさまのうた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,569자 · 336화면
平助はそこに正覚坊を入れてやろうと考えました。川口から海へ逃げて行けば仕方ないけれど、こういうおとなしい正覚坊だから、あるいは沼の中にいて時々遊びに来てくれかも知れない。
「お前をよい所に住ましてやるぞ」と平助は言ってきかせました。「深い広い沼だから安心だ。海に出るとまた暴風雨にあうから、おとなしく沼の中に住んでいろよ。そして時々遊びに来いよ。酒を用意しておいてやるぞ」
正覚坊はその言葉がわかったかのように、頭をこくりこくりやってみせました。
平助は人に見つからないようにして、正覚坊をつれて沼へやって来ました。正覚坊は一つお辞儀みたいなことをして、沼の底へ沈んでゆきました。
平助はうれしくってたまらないような気がしてきました。元気いっぱいで漁に出ました。大層よく魚が取れました。晩になると、魚を売ったお金で酒を求めて、正覚坊が来るかも知れないと待ってみました。
晩遅くなってから、戸をことりことりと叩くものがあります。平助は半信半疑で戸を開いてやりますと、正覚坊がちゃんと来ているではありませんか。平助の喜び方ったらありませんでした。夜ふけるまで二人で酒を飲んで、それから一緒に寝ました。