후리가나로 읽는 일본 고전
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 豊島与志雄童話集(おつきさまのうた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,569자 · 336화면
やっとのことで、その石のふたをとりのけますと、下は石の箱になっていまして、その中にまた、大きな木の箱がありました。箱のふたをあけると、丸彦はびっくりして声をたてました。長彦も息をのみました。
大きな箱の中には、金銀や宝ものがいっぱいつまっていたのです。
梅の木のわけが、ようやくふたりにもわかりました。両親は家のためを思って、万一の時の用意に、そこにたくさんの財産を埋めておいてくれたのです。
それで、ふたりは助かりました。屋敷も売らないですみました。借りたお金もはらうことができました。兄弟のせわになった人たちも、みな助かりました。米や芋がたくさんとどいていますし、それを、貧しい人たちは、ただでわけてもらうようになりました。そして、ひでりのあとの翌年まで、皆は食物に不自由なくすごせました。
こうして、堅田の顔長の長彦と顔丸の丸彦とは、みんなから神さまのようにあがめられました。人々はいろいろ相談して、顔長の長彦には、支那からきたというみごとな紫檀の机を、顔丸の丸彦には、琉球からきたという大きな法螺の貝を、記念の贈りものにしました。どちらも、そのころでは珍らしい品物でした。