후리가나로 읽는 일본 고전
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ひんぷこうふこう
貧富幸不幸
幸田 露伴
幸田 露伴의 貧富幸不幸(ひんぷこうふこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,021자 · 12화면
原憲顔回の境界に到らずとも、遊外老人位でさえ、「貧は人を苦めず、人貧に苦しむ」という句を吐いている。老人は貧の人を苦しめぬものであることを知って幸福に朝暮を送り得たのである。語り物によれば、貧乏で名高い曾我の若殿に愛を捧げた美人も、「貧の病は苦にならず、ほかの病の無かれかし」と喝破している。いい女だ、洒落ている。意気愛す可しだ。勿論恋愛というものは桂馬という将棋の駒が如何なる他の駒の威厳をも無視して働くように幽奇神奇の働をするものだから、恋愛に憑かれた者は随分俗物でも貧富位は容易に突破超越してしまうのであり、貧乏即不幸福などいう妄見はその霊光によって照破してしまうのである。俚謡に「竹の柱に茅の檐」と唱うのも、「手鍋提げても」と唱うのも、貧即不幸福の妄見を照破してしまっている手近い例だ。しかし貧乏嫌いの女房となると、亭主に対って「ほかの病は苦にならず、貧の病の無かれかし」と念ずる。黄金運の無い夫と見ると、生命保険にさえ入って居て呉れれば卒中で死んで貰った方が世の中の融通が好い位に思わぬでも無いか知れぬ。それも中々洒落ているだろうか知らぬが、亭主の身になっては面白くなさそうだ。