후리가나로 읽는 일본 고전
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あしがるほうこう
足軽奉公
山本 周五郎
山本 周五郎의 足軽奉公(あしがるほうこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,949자 · 28화면
「そんな望みは木によって魚を求めるようなものだ」
藤六は低くそう答えた。
「……これがせめて戦国の世なら、おれたちの腕の見せどころもあるのだが、こんな時代ではどうしようもない、まあ眼をつむって我慢するんだ」
そして幕張の外へ出てしまった。
岩代のくに三春は名駒の産地として名が高い、そのときの藩主は秋田信濃守頼季であったが、領内の産馬を陣立ての主軸に置き、中でも槍騎兵というものが特に重んぜられていた、これはかつて武田晴信のもちいた銃騎兵に比すべきもので、敵の前線を馬で突破し、一挙に内陣を攪乱する奇襲隊の役である、したがって家中では槍術が旺んにおこなわれた、それも騎乗と徒とを兼ねる秋田家独特の技法があり、横井大学という藩士が師範として、統一した稽古をつけていたのである。……しかし時代は正徳から享保に及んで、泰平の世相はさむらいの気節をも毒し、
「どうせ戦場に出るでもなし」
という投げた気持から、稽古もお役目になり一般の腕も低下してゆくばかりだった。全部がそうでないにしても、士風がそのように弛廃してゆく事実は否定しがたい、これではならぬと思う者もあったろうが、時の勢いに抗してまで起つ者はなかった。