후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(上)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(上)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,926자 · 332화면
で、不平たらたら汽車賃の払戻しを受けて、一等客が全部二等車へ押しこめられ、いよいよ長途シベリアの旅へ上る。このいよいよこそはじつに世にも大変な「いよいよ」であった。もっとも、あふがにすたん国王のおかげで七日間の不便と受難を余儀なくされたのは私たちばかりじゃない。おなじ車だけでも日本人が九人、独逸人の男女が各ひとり、あめりかのお婆さん、チェッコ・スロベキヤの青年、支那の紳士――これだけがモスコウへ着くまで一致団結して外敵露西亜人へ当ることに申し合わせる。何しろ、人も怖れる西比利亜の荒野を共産党の汽車で横断しようというのだから、その騒ぎたるや正に福島少佐の騎馬旅行以上だ。ことに本邦人は、知るも知らぬもお低頭しあって、
『や! どちらまで?』
『伯林まで参ります。あなたは?』
『ちょっと巴里へ。いや、どうも――。』、
『いや、どうも。』
名刺が飛ぶ。
『こういう者でございます。どうぞ宜しく。』
『は。わたくしこそ。』
なんかと、そこはお互いににっぽん人だ。こうなると黄色い顔がばかに頼母しい。これだけ揃ってれば、なあに矢でも鉄砲でも持ってこいっ! さあ、やってくれ! というので、わあっ! とばかりシベリアさして威勢よく押し出した――とまあ思いたまえ。