후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(下)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(下)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,823자 · 283화면
あの、十字の船印の附いた大帆前船を操ったすぱにゃあどが、自分らの鮮血と交換に黄金を奪りに海を越えた時代に相違ない。とにかく、その主馬頭の夫人は小説的な吸血鬼で、騎士だの侍従だの詩人だのたくさんのBEAUXを持つ。だから主馬頭が宮廷に宿直の夜なんか、蒸暑い南国のことだから窓を開け放して、本人は寝巻か何か引っかけた肉感的なスタイルのまんま、窓枠に靠れて下の往来を覗きながら、南ヘルス産の黄葡萄酒・北リオハ産の赤葡萄酒なんかと好い気に月を仰いで低唱していると、忍んで来た勇士達が、このセニョラの窓の下で鉢合せを演じて盛んに殺したり殺されたりする。それを月と夫人が上から青白く冷たく見物していた――というので、これがひどく有名になり、それからこの通りを主馬頭町と呼ぶにいたった。
こういう因縁つきの町の、おまけに私の居る家というのが、取りも直さずその主馬頭の旧邸なんだから、夜中にたびたび窓の下でごそごそ人声がする。さては騎士だの侍従だの詩人だの、例の主馬頭夫人の魅笑に惹き寄せられた恋のすぺいんの亡霊たちが何か感違いして現れたとみえる――こう思ってGABAと寝台を跳ね下りた私が、せいぜい歌劇的に窓へ進んで、そのむかしセニョラがしたであろうように窓を開いて見下ろすと――。