후리가나로 읽는 일본 고전
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れんかんき
連環記
幸田 露伴
幸田 露伴의 連環記(れんかんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,281자 · 95화면
まして保胤であった頃にも、其明眼からは既に認め得て其文章に漏らしている如く、世間は漸く苦しい世間になって、一面には文化の華の咲乱れ、奢侈の風の蒸暑くなってくる、他の一面には人民の生活は行詰まり、永祚の暴風、正暦の疫病、諸国の盗賊の起る如き、優しい寂心の心からは如何に哀しむべき世間に見えたことであろう。寂心は世を哀み、世は寂心の如き人を懐かしんでいた。寂心娑婆帰来の談の伝わった所以でもあろう。勿論寂心は辟支仏では無かったのである。
寂心の弟子であったが、恵心に就いても学んだであろう寂照は、其故に恵心の弟子とも伝えられている。恵心は台宗問目二十七条を撰して、宋の南湖の知礼師に就いて之を質そうとした。知礼は当時学解深厚を以て称されたものであったろう。此事は今詳しく語り得ぬが、恵心ほどの人が、何も事新しく物を問わないでも宜かりそうに思われる。然し恵心は如何にも謙虚の徳と自信の操との相対的にあった人で、加之毫毛の末までも物事を曖昧にして置くことの嫌いなような性格だったと概解しても差支無いかと考えられる。伝説には此人一乗要訣を撰した時には、馬鳴菩薩竜樹菩薩が現われて摩頂讃歎し、伝教大師は合掌して、我山の教法は今汝に属すと告げられたと夢みたということである。