후리가나로 읽는 일본 고전
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しぜんかいのきょぎ
進化と人生(下)
丘 浅次郎
丘 浅次郎의 進化と人生(下)(しぜんかいのきょぎ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 55,568자 · 109화면
さて猿のごとくに財産を自己の身体の一部の内に貯える動物は、いかなるものがあるかというに、その種類はすこぶる多い。外国に産する鼠の類には、猿と同じく両側の頬の中に穀物を詰めこむものがあるが、ある鼠では頬の嚢が非常に発達して、頸のところを通り越し肩の辺まで達している。かかる種類では、食物を探し歩いている道で、折よく多量の穀物を発見した場合には、腹いっぱいに食うたほかになお数日分の食料を頬の嚢の中へ詰めこんでおくことができる。次に鳩のごとき鳥類では、頬に嚢のないかわりに、食道の途中に大きな嚢があって、多量の豆に出遇うたときは、まずこの嚢にいっぱいになるまで詰めこんでおき、腹の減るにしたごうて順次その一部ずつを胃に送って消化する。この嚢は鳩の胸の前部にあって、俗に餌嚢と名づけるものであるが、切り開いて見るとたくさんの豆が少しも変化せずそのままに貯蔵せられてあるのを発見する。餌嚢は頬嚢にくらべて単に位置が少しく下がっただけでその他には何の相違もないゆえ、猿の頬嚢の中の人参を私有財産とみなす以上は、鳩の餌嚢の中の豆をもむろんこれと同じく私有財産と見なさねばならぬ。