후리가나로 읽는 일본 고전
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とおくでなるかみなり
遠くで鳴る雷
小川 未明
小川 未明의 遠くで鳴る雷(とおくでなるかみなり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 2,569자 · 6화면
それでも、二郎は、何度となく筆で、その上をこすって字を書きました。
「お母さん、よく書けませんが、これでいいですか。」と、二郎は、きゅうりを母親に示しました。
「おお、いいとも、いいとも。それをおまえは持っていって投げておいで。」と、お母さんはいわれました。
二郎は、きゅうりを持って、いつも自分たちのよく遊びにゆく河の橋のところへやってきました。ちょうど雨上がりで、水がなみなみと岸にまであふれそうにたくさんでありました。そして悠々と流れていました。
両岸には草や雑木がしげっていました。
二郎は、ドンブリと橋の上から、手に持っていたきゅうりを水の上に落としました。きゅうりは、浮きつ、沈みつ、二郎が欄干につかまって見ている間に、下の方へと流れていってしまいました。
二郎は、この日、家に帰っても、きゅうりのことを思い出して、さびしそうにしていました。
「いまごろは、どこへいったろう?」
二郎は、あてなく、きゅうりの行方を思っていたのです。すると晩方の空が晴れて、かなたには夏の赤銅色の雲がもくもくと、頭をそろえていました。そして、遠くの方で、雷の音がしたのであります。