일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

きんろう

金狼

久生 十蘭

久生 十蘭의 金狼(きんろう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 89,438자 · 179화면

아오조라 문고

うす暗い路地の奥に、悪く凝った色電気の軒灯などをつけ、まるで安手のチャブ屋のような見かけの家だった。壁には縦横に亀裂がはいり、家具はどれもこれもぞっとするようないやらしい汚点をつけていた。路地の片側はトタン塀で、いち日中そこから劇しい照りかえしがきた。

このアパートは、いわゆる源氏宿のひとつで、百貨店の売子やダンサーや女給などを、うまく足どめしてあるのはいうまでもないが、猶そのほか、実直な薄給のサラリーマンを驚くほど安い間代で止宿させていた。これは警察の注意や近所の評判をそらすためで、それら真面目な連中も、うすうすはこの事情を知っているが、無料にちかい間代のゆえに、思いきってここを動きかねているのだった。

アパートの女将の朱砂ハナというのは、琉球の絲満の生れで、ついこの頃まで洲崎のバアで女給をしていた。もと小学校の先生をしていたというのが自慢なのだが、それは嘘ではないらしく、いかにも抜目のない感じのする女だった。額の抜けあがった浅黒い陰険そうな顔つきをし、夕方になると事務室の奥で、生意気なようすでオルガンなどを奏いていた。

商売のほうの連絡は四通八達らしく、だまって坐っていても電話でまいにち相当の申込があるようすだった。