후리가나로 읽는 일본 고전
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しっぽうのはしら
鏡花短編集
泉 鏡花
泉 鏡花의 鏡花短編集(しっぽうのはしら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,632자 · 32화면
」
置手拭のが、
「はあ、其処は開けません事になっております。けれども戸棚でございますから。」
「少々ばかり、御免下さい。」
と、網の目の細い戸を、一、二寸開けたと思うと、がっちりと支えたのは、亀井六郎が所持と札を打った笈であった。
三十三枚の櫛、唐の鏡、五尺のかつら、紅の袴、重の衣も納めつと聞く。……よし、それはこの笈にてはあらずとも。
「ああ、これは、疵をつけてはなりません。」
棚が狭いので支えたのである。
そのまま、鬼子母神を礼して、ソッと戸を閉てた。
連の家内が、
「粋な御像ですわね。」
と、ともに拝んで言った。
「失礼な事を、――時に、御案内料は。」
「へい、五銭。」
「では――あとはどうぞお賽銭に。」
そこで、鎧着たたのもしい山法師に別れて出た。
山道、二町ばかり、中尊寺はもう近い。
大な広い本堂に、一体見上げるような釈尊のほか、寂寞として何もない。それが荘厳であった。日の光が幽に漏れた。
裏門の方へ出ようとする傍に、寺の廚があって、其処で巡覧券を出すのを、車夫が取次いでくれる。巡覧すべきは、はじめ薬師堂、次の宝物庫、さて金色堂、いわゆる光堂。続いて経蔵、弁財天と言う順序である。