후리가나로 읽는 일본 고전
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いんじゅう
陰獣
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 陰獣(いんじゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 66,968자 · 131화면
ということであった。
そこで、本田は今度は、深夜の浅草公園をさまよって、暗い木蔭のベンチなどを一つ一つ覗き廻って見たり、浮浪人が泊り相な本所あたりの木賃宿へ、態々泊り込んで、そこの宿泊人達と懇意を結んで、若しや春泥らしい男を見かけなかったかと尋ね廻って見たり、それはそれは苦労をしたのであるが、いつまでたっても、少しの手掛りさえ掴むことは出来なかった。
本田は一週間に一度位は、私の宿に立寄って、彼の苦心談を話して行くのであったが、ある時、彼は例の大黒様の様な顔をニヤニヤさせて、こんな話をしたのである。
「寒川さん。僕此間ふっと、見世物というものに気がついたのですよ。そしてね、すばらしいことを思いついたのですよ。近頃蜘蛛女だとか首ばかりで胴のない女だとかいう見世物が、方々ではやっているのを知っているでしょう。あれと類似のものでね、首ではなくて、反対に胴ばかりの人間っていう見世物があるんですよ。横に長い箱があって、それが三つに仕切ってあって、二つの区切りの中に、大抵は女なんですが、胴と足とが寝ているのです。そして、胴の上に当る一つの区切りはガランドウで、そこに首から上が見えていなければならないのに、それがまるっきりないのです。