후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
壺井 栄의 雑居家族(ざっきょかぞく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 140,106자 · 283화면
あきらかにそれは相手に対する一種の虚勢とみた。微笑はあっても眉はくらい。浜子の方も開きなおったあとのみえをはったような作った表情で、
「どうもありがとう。」
と、中腰で茶をいれてくれる音枝に、大きな声で礼をいった。
「嵯峨沢のせんべい、あるかね。」
安江は最近いった伊豆の宿でもらった名物の栗せんべいを思い出していった。
「ある――と思うけど……」
さっと立ってゆく後姿へ、安江は、
「音枝もお茶わんもってらっしゃいよ。」
その声にもやはり何かがあると音枝は思う。せんべいは三枚しかなかった。でもよかったと思いながら一つの菓子ざらにのせ、浜子と向いあった場所にすわると、安江が茶をいれた。
「これだけしかないのよ。」
三枚のせんべいをまず浜子の方へすすめると、浜子はすぐ手を出す。そして、
「わたし、このせんべ、大すき。」
しかし安江はだまって目を伏せている。音枝にとっては、いき苦しいふんいきだった。スーツのことを、いってみようか、そしたらみんなの気もちがほぐれるかもしれぬと思ったが、適当な言葉が見つからず、湯飲みを手にのせてぐるぐる回しながら、ざくろの絵をながめた。いつか母が旅行の途次、京都の有名な陶工にもらってきた湯飲みだった。