후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
山本 周五郎의 青べか物語(あおべかものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,888자 · 317화면
長と猛獣映画
長と猛獣映画
或る日、――私は船宿「千本」の長を伴れて、浅草へ映画を見にいった。たぶん大勝館だったろう、やっていたのは猛獣狩り映画で、たしか「ザンバ」という題だったと思う。思い違いかもしれないのではっきりは云いきれないが、アメリカだかイギリスだかの夫婦の探検家が、アフリカの奥地で猛獣狩りをする、という筋だったことは覚えている。
この小学三年生の、こまっちゃくれの長は、映画が始まると同時に120%まで昂奮してしまった。彼はシートから身を乗り出し、両手を拳にして、頭を押え、口を押え、膝を叩き、また胸へぎゅっと押しつけたりした。小さな顔は赤くなって、眼は殆んど殺気を帯び、呼吸はときに深く、また喘ぐように激しく、もっともエキサイトすると拳を口に当てて息を止めた。
あらゆる画面で、彼は猛獣どもに呼びかけ、探検家夫妻に注意を与えた。
「ライオンだライオンだ」と長は喚く、「見せえま、先生、生きてるライオンだぞ」
周囲の観客はびっくりして彼を見る。ライオンは仕掛けた罠檻のほうへ歩いてゆく。
「やい危ねえぞ」と長はライオンに呼びかける、「そっちいいくと捉まっちまうぞ、いっちゃだめだ、ええ、だめだってえにな、捉まっちまうったらな、ええライオンのばかやつら、こっちい来いってば」