후리가나로 읽는 일본 고전
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あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
山本 周五郎의 青べか物語(あおべかものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,888자 · 317화면
ライオンは檻の罠にはいり、仕掛けの戸がばたっと落ちる。彼は拳を口へ入れ、ふるえながら眼を裂けるほど大きくみひらく。そして拳を口から出して、「ばかやつら」と、泣きそうな声で呟く、「ライオンのばかやつら」
画面の前景ににしき蛇が写る。ジャングルのなにかの樹に絡みついていて、おとなの腕ほどもある鎌首をあげ、葉の茂み越しに、向うから近づいて来る探検家夫妻を狙っている。長は息を詰め、身を乗り出して、前のシートの背を両手でつかむ。
「こっちへ来るな、危ねえぞ」と長は探検家夫妻に向って警告の叫びをあげる、「ここにでえじゃ(大蛇)がいるぞ、あっちいいけ」
だが探検家夫妻はおろかにも、長の警告には耳も貸さず、のそのそこっちへやって来る。
「ええばかやつら」長は両の拳で力いっぱい自分の頭を挟み、がたがたふるえながら絶叫する、「でえじゃがいるのも知らねえだ、ええばかやつら、呑まれちゃうだ、二人とも呑まれちゃうだ、ええばかやつら、いいきびだ、二人とも呑まれちゃうだ」
にしき蛇はさっとアタックをかけ、先頭にいた探検家の良人の腕に噛みついた。長は片方の拳を口へ突込み、肺いっぱいに吸いこんだ息を止めた。