후리가나로 읽는 일본 고전
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あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
山本 周五郎의 青べか物語(あおべかものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,888자 · 317화면
私は彼女を「青べか」から「ロジナンテ」に変えようとしたのだ。悪童どもが好奇心をおこして訊きに来たら、私はその名の由来を語ってやるつもりだった。そうすればかれらの頭には、愚かしく愛すべき老馬の姿が印象づけられるに相違ない、――おっかしな、可哀そうな老いぼれ馬。こういう観念がかれらに起これば、もはやその「可哀そうな老いぼれ馬」を迫害するようなことはないだろう、およそ少年というものは自分を英雄化し、事をロマンティックに考えたがるものだからだ。
「まあ待ってみよう」と私は家へペンキを取りに戻りながら云った、「ものごとは辛抱がかんじんだ」
だが私の期待は外れた。
この土地の悪童どもは、私のいだいている「少年」という概念の外にあるらしい。青ペンキを塗ろうが塗るまいが、白いペンキで妙な名を書こうが書くまいが、かれらにとって「青べか」はしょせん「青べか」にすぎないのであった。
「即物的なやつらだ」と私は云った、「好きなようにしろ」
私はさらにこう云ったことを覚えている、「どうでもいいようにしろ、勝手にしやあがれ」
悪童どもは飽きもせず、毎日やって来て青べかの虐待に興じた。