후리가나로 읽는 일본 고전
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あおきのしゅっきょう
青木の出京
菊池 寛
菊池 寛의 青木の出京(あおきのしゅっきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,513자 · 43화면
彼の心は大いなる脅威から逃れていたとはいえ、まだ青木という不思議な人格の前において、ある種々の不安と軽い恐怖とを、感ぜずにはおられなかった。
二
過去において、青木は雄吉にとって畏友であり、親友であり、同時に雄吉の身を滅ぼそうとする悪友であった。
雄吉は、初めて青木を知った頃の、彼に対する異常な尊敬を、思い出すことができた。彼の白皙な額とその澄み切った目とは、青木を見る誰人にも天才的な感銘を与えずにはいなかった。彼の態度は、極度に高慢であった。が、クラスの何人もが、意識的に彼の高慢を許していた。青木は傲然として、知識的にクラス全体を睥睨していたのだ。雄吉が、初めて青木の威圧を感じたのは、高等学校に入学した一年の初めで、なんでも哲学志望の者のみに、課せられる数学の時であった。数学では学校中で、いちばん造詣が深いといわれている杉本教授が、公算論を講義した時であった。中学にいた頃には首席を占めたことのある雄吉にも、そのききなれない公算論の講義には、すっかり参ってしまった。すると、雄吉のついそばに座っていた青木――その時、すでに彼の名前を知っていたのか、それともその事実があったために、名前を覚えたのか、今の雄吉には分からない――ともかく、青木がすっくと立ち上ったかと思うと、明晰な湿りのある声で