후리가나로 읽는 일본 고전
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せいどうのキリスト
青銅の基督
長与 善郎
長与 善郎의 青銅の基督(せいどうのキリスト)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 66,703자 · 133화면
」
外見は廃家のように見えるその五十畳ばかりの家の中央には枝葉をしげらせた大きな松と竹とがたてられ、その枝にさした幾十の紅白の蝋燭があかあかとともっていた。そこにまた一々「アーメン・ゼウス、ぺてろ何某」「同じく、よはんな、何某」などとしたためられた五色の紙切れと、造花の白ゆりとが無数に結びたれ下げられてあった。正面には高くふたつの燭台の間に聖像がかけられ、そのわきの壇上にはばてれんらしい黒衣の老人が腰をかけて、一人の男と何か熱心に話していた。そしてその前には白襟に黒の礼服を着た多くの女たちと、男とが並んで、頭をたれながらその話に耳を傾けていた。
「あちらにいらっしゃいませんか。およろしかったら。」モニカはささやくようにいった。「今長老様のお話が始まっているところですの。」
「どうぞはいっておききください。僕はまた見張りに行かなくちゃなりませんが。」
吉三郎もそういった。
「いや、僕はただ、お顔を見に来たんです。」だれの顔ともあいまいに裕佐はつぶやいて、
「お話はあなたがきかなくちゃ意味がない。見張りは僕がひきうけますよ。」
早口に強くこういうと、吉三郎を広間の中に押しこむように扉を閉じてしまった。