후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
まぞう
魔像
林 不忘
林 不忘의 魔像(まぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 131,494자 · 260화면
その様子は、凄いような美男だけに、不貞くされているようにも見えたに相違ない。ことに、喬之助が虚心流の達剣であるということを誰も知らなかったのが、間違いの因だった。
「何とか言えッ! 卑怯者ッ! 口が利けぬかッ?」
近江之介は、口びるを白くして詰め寄った。
「泣きよる」
池上新六郎が喬之助を顎でしゃくった。
「古老に向って応答一つ致さぬとは――ウヌ、どうしてくれよう!」
「まあま、当人は泣きよる」
「なに、泣いておる?」
見ると、なるほど、ひれ伏している裃の肩が、小さくふるえている。
「ほう、人形でも涙をこぼすかな」
「面白い、見てやれ!」
「そうじゃ、引き上げて、顔を見い!」
「構わぬから髷を掴んで引き起すのじゃ」
手を伸ばして、喬之助の頭髪を握ったのは、大迫玄蕃だった。ぐいと力をこめて、ひっ張り上げた。
くッくッくッ、というような声が、喬之助の口から洩れ出ている。大迫は、ちからまかせに喬之助の顔を一同のほうへ振り向けた。
美しい泣顔を見ることだろうと思ったのが、喬之助は泣いていなかった。
笑っていた。
心から可笑しくてたまらないように、とうとう無遠慮に、喬之助は大声をあげて笑い出している。