후리가나로 읽는 일본 고전
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なるとひちょう
鳴門秘帖(三)
吉川 英治
吉川 英治의 鳴門秘帖(三)(なるとひちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 261,216자 · 521화면
その間に船津橋をくぐってすぐに左の三角洲、えびす島の船番所で、川支配の役人から定例のとおりな船検めをされる。この間が約半刻。
この検分は御番城配下の手だから、新吉はまず安心していた。雪のせ笹の金紋は、梅渓家の貴重品が入っているつづらとして、別に何の面倒もなく役人を黙認させた。
実をいうと新吉は、この幕府方の川番所にもすくなからぬ心配をもったのであった。なぜかといえば、役人たちはもとよりこの中に、大公儀の秘命を帯びた人物が隠れていようなどとは夢にも知らないから、もし蓋へ手でも掛けられた日には、味方からボロをだして、同船の阿波方の者に思いがけない発見をさせるからである。
しかし、それは杞憂に過ぎなかった。
で新吉は、
「まずよかった」
と初めて満面にくる川風にホッとした気持を撫でられて、腰の煙草入れを抜いた。だが、まだまったく心が鎮みきっていないとみえて、火縄を借りる気力もなく、筒を抜いて煙管を指に持っているだけであった。
川幅がひろくなって行くにつれて、星明りとも水明りともつかず、何となくあたりが明るくなってきたのが乗合の者の気持にまで影響して、そろそろ胴の間のほうでは大勢の話し声が賑わいだした。