후리가나로 읽는 일본 고전
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おうがいのおもいで
鴎外の思い出
小金井 喜美子
小金井 喜美子의 鴎外の思い出(おうがいのおもいで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 127,675자 · 254화면
或時手狭な家でお客をする事になったのです。お客はお医者仲間が二、三人、あとはお父うさんがお世話になる、士地での旧家の主人や隠居たちです。父はお世辞のない人ですから、こんな土地の人気には合いません。その気性を呑み込んで何かと面倒を見て下さる人たちを、お礼心に招いたのでしょう。
その日は患者の方は早じまいにして、テーブル、椅子、寝台などを書生たちに片付けさせ、掛物をかけ、秘蔵の鉢植を置きましたら、家は見違えるようになりました。奥の二間の襖をはずすと十八畳になり、広々となったのでした。書生たちは遊びに出しました。支度が調った頃にはお兄様もお帰りです。料理は、好いという遠くの家からの仕出しです。ただ給仕をする女手が足りないのに困りました。
その頃土地で美しいといわれる芸者が二人いました。小六、小藤といいました。小六は物静かな女でした。「私は先生に見て頂きたいから」といって、ちょいちょい家へ来て、診察順を待つ間に、母ともお馴染になって話すのでした。父はいつも代診をやって、青楼やそんな家へは決してまいりませんから。それが家で客をするのに女手がないと聞いた時、「私がお手伝にまいりましょう。