후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
きりん
麒麟
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 麒麟(きりん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,040자 · 18화면
妾は今先生の眼の前に、其の世界を見せて上げよう。」
かく云う終るや、近侍の宦者を顧みて、室の正面を一杯に劃った帳の蔭を指し示した。深い皺を畳んでどさりと垂れた錦の帷は、中央から二つに割れて左右へ開かれた。
帳の彼方は庭に面する階であった。階の下、芳草の青々と萌ゆる地の上に、暖な春の日に照らされて或は天を仰ぎ、或は地につくばい、躍りかゝるような、闘うような、さま/″\な形をした姿のものが、数知れず転び合い、重なり合って蠢いて居た。そうして或る時は太く、或る時は細く、哀な物凄い叫びと囀が聞えた。ある者は咲き誇れる牡丹の如く朱に染み、ある者は傷ける鳩の如く戦いて居た。其れは半は此の国の厳しい法律を犯した為め、半は此の夫人の眼の刺戟となるが為めに、酷刑を施さるゝ罪人の群であった。一人として衣を纒える者もなく、完き膚の者もなかった。其の中には夫人の悪徳を口にしたばかりに、炮烙に顔を毀たれ、頸に長枷を篏めて、耳を貫かれた男達もあった。霊公の心を惹いたばかりに夫人の嫉妬を買って、鼻をがれ、両足をたれ、鉄の鎖に繋がれた美女もあった。其の光景を恍惚と眺め入る南子の顔は、詩人の如く美しく、哲人の如く厳粛であった。