후리가나로 읽는 일본 고전
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きりん
麒麟
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 麒麟(きりん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,040자 · 18화면
鳳兮。鳳兮。何徳之衰。
往者不可諫。来者猶可追。已而。已而。今之従政者殆而。
西暦紀元前四百九十三年。左丘明、孟軻、司馬遷等の記録によれば、魯の定公が十三年目の郊の祭を行われた春の始め、孔子は数人の弟子達を車の左右に従えて、其の故郷の魯の国から伝道の途に上った。
泗水の河の畔には、芳草が青々と芽ぐみ、防山、尼丘、五峯の頂の雪は溶けても、沙漠の砂を掴んで来る匈奴のような北風は、いまだに烈しい冬の名残を吹き送った。元気の好い子路は紫の貂の裘を飜して、一行の先頭に進んだ。考深い眼つきをした顔淵、篤実らしい風采の曾参が、麻の履を穿いて其の後に続いた。正直者の御者の樊遅は、駟馬の銜を執りながら、時々車上の夫子が老顔を窃み視て、傷ましい放浪の師の身の上に涙を流した。
或る日、いよ/\一行が、魯の国境までやって来ると、誰も彼も名残惜しそうに、故郷の方を振り顧ったが、通って来た路は亀山の蔭にかくれて見えなかった。すると孔子は琴を執って、
われ魯を望まんと欲すれば、
亀山之を蔽いたり。
手に斧柯なし、
亀山を奈何にせばや。
こう云って、さびた、皺嗄れた声でうたった。
それからまた北へ北へと三日ばかり旅を続けると、ひろ/″\とした野に、安らかな、屈托のない歌の声が聞えた。