후리가나로 읽는 일본 고전
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 黄金仮面(おうごんかめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,357자 · 287화면
彼は乳母のお豊が、自分を呼んでいるのかと思って、ドアにちかづいて、何の用かとたずねて見た。
すると、中からは、意外にも令嬢不二子さんの声が聞えて来た。
「お前青山なの? 早くここを開けておくれ。大変なのよ。婆やが、婆やが」
その惶しい声の調子が、何か恐ろしい事が起っているとしか思えぬので、青山は驚いて、何を考える暇もなく、大急ぎで鍵を廻し、ドアを開こうとした。
ところが、変なことに、誰か中からノッブを押えているらしく、ドアはやっと一二寸開いたかと思うと、バタンと閉ってしまった。
と同時に、青山が真蒼になって、ぎごちなく身構えしながら、ソロソロあとじさりを始めた。
彼は非常なものを見たのだ。
僅か一二寸開いたドアの隙聞から、ギラギラ光る金色のものが覗いたのだ。中からノッブを押えていたのは、意外も意外、いつの間に忍び込んだのか、怪賊黄金仮面であったのだ。
だが、流石番人を仰せつかった程あって、強情我慢の青山は、真青になって歯を食いしばりながらも、持場を捨てて逃げ出す様なことはしなかった。
「だれだッ。そこにいるのは誰だッ」
彼は一間程離れた所から、ドアを睨みつけ、いざと云えば得意の当身を用いる積りで、拳をかためながら、思い切りの声をしぼって怒鳴った。