후리가나로 읽는 일본 고전
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 黄金仮面(おうごんかめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,357자 · 287화면
三ツのトランク
あの真白な出立ちに、何か僕等には分らない意味が隠されているのかも知れない」
ボソボソと囁きながら、奇妙な尾行行列は行手定めず続いて行った。
三ツのトランク
白き巨人は、白いステッキを打振り打振り銀座の電車道を横切ってそこの大百貨店に入って行く。
「変だぜ、あいつ尾行を悟ったのじゃないかしら。呑気らしく百貨店なんかへ入るのは」
「感づいたにしても、尾行をやめる訳には行かぬ。どこまでも執念深くつき纏って、あいつの隠れ家をつきとめなきゃ」
波越警部は異様に熱心だ。明智の方は、うんざりした体で、「オヤオヤ」と云わぬばかりである。
巨人はエレベーターで屋上庭園に昇った。尾行者達も同じエレベーターの片隅に小さくなって、獲物から目を離さなかった。屋上庭園には、おびただしい群衆が、空を見上げて、何かを待っていた。
「アア、奴さん飛行機を見に来たんだ。あいつフランス人かも知れないね」明智が気づいて囁いた。
その日は丁度フランス飛行家シャプラン氏の世界一周機が、東京の上空に飛来する当日であった。
ラジオは、東海道の空を、刻々近づき来たるシャプラン機の位置を報道していた。
東京市民は、この前人未到の壮挙を迎えて、湧き立っていた。