후리가나로 읽는 일본 고전
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 黄金仮面(おうごんかめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,357자 · 287화면
その内には、いかな達人でも、身体の方に思わぬ隙が出来る。
チラと見えた大きな隙。
機敏な明智が何で見逃すものか、
「ヤッ」と叫びざま飛び込んだ腰投げが、物の見事に極った。
バンとひどい音を立てて、怪賊の巨躯が、板の間に叩きつけられた。
だが敵もさるもの、投げ倒されると同時に、長い身体をローラーの様に、クルクルクルと転がって、次に来る敵の圧え込みに空をうたせた。それが非常にすばやかったので、あせり気味に飛びかかって行った明智は、勢余って、板の間にのめった。
ハッとして立直る間に、賊の方でも立直っていた。一間程の距離で、又しても睨み合いだ。
今度は賊の方が攻勢を取った。今にも飛びかかる様に両手を拡げた。明智は身を固めて、それを待ち受けた。双方一分の隙もない。一瞬間、嵐の前の不気味な静けさ。どちらも身動きさえせぬ。聞えるものはお互の呼吸ばかりだ。
と、突然途方もないことが起った。
掴みかかるとばかり思っていた怪賊が、あべこべにあとじさりを始めたかと思うと、アッという間に、窓枠に足がかかる。はずみをつけて、サッと一飛びに、屋外へ飛び出してしまったのだ。
この思いもならぬ逆手には、流石の明智も、張りつめていた気勢を、ヒョイと削がれた形で、ほんの僅かであったが、出足がおくれた。