후리가나로 읽는 일본 고전
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 黄金仮面(おうごんかめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,357자 · 287화면
この部屋にはまた、西側の壁に、巨大な黒檀の時計が立ててあった。振子は鈍い重々しい、単調な響を刻んで、左右にゆれていた。その長針が一周りして時をうつ際には、その真鍮の肺臓から、実にほがらかな、高い、しかも極めて音楽的な響が聞えて来た。それが余りに不思議な調子と、力強い音色を持っていたので、廊下の隅に陣取った音楽師達は、一時間毎に、弾奏のさなかであっても、しばし手を休めて、我知らずその音色に聴入る程であった。随ってワルツを踊る人達もやむなく足を止めてそれに聞入る。陽気な舞踏が、突如として不気味な混乱に陥り、時計の鳴り響いている間は、どんなに陽気な人々も、顔色が青ざめ、ある幻想に心乱されるのであった。
「いみじくも考案なさいましたね。伯爵。これはエドガア・ポオの『赤き死の仮面』ではございませんか」
英国大使館一等書記官のB氏が、流暢なフランス語で、伯爵におもねる様に囁いた。
「アア、気がつかれましたか」伯爵は得意の微笑を漏らしながら答えた。「私はいつも変らぬポオの心酔者なのですよ。しかし、この趣向は、少し陰気すぎはしませんでしたか」
成程陰気には相違なかった。