후리가나로 읽는 일본 고전
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 黄金仮面(おうごんかめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,357자 · 287화면
それで行きどまりだ。
賊は、探照燈係の道具類を入れた木箱に腰かけて、ホッと息をついた。だが、休む暇もあらばこそ、追撃隊の警官達は、已に足下に迫っている。しかもいつの間に用意したのか、彼等決死隊の手には、ギラギラ光るピストルだ。
彼は小さな部屋をグルグル走り廻った。だがどこに血路のあろう筈もない。柱につかまって地上を見下すと、蟻の様な群集が、塔のまわりに集って、凡ての顔が空を見上げ、口々に何かわめいている。
頭の上には、道化師のとんがり帽子みたいな、急傾斜の屋根があるばかりだ。だが、もうこうなっては、その屋根へでもよじ昇る外には、助かる工夫はない。
警官隊の先頭は、已に階段を昇りつくして、頭とピストルの手先が、床の上に現われて来た。愈々最後である。
黄金仮面は遂に驚くべき決心をした。不可能なことをやって見ようというのだ。
彼は両手に屋根の一端をしっかり掴むと、機械体操の見事な手並で、尻上りに屋上に身をのせた。併し、その屋根は、まるで断崖の様な、とんがり帽子型だ。どこに一箇所、足場もなければ手をかける所もない、しかもそこは、目もくらむ百五十尺の高空なのだ。