후리가나로 읽는 일본 고전
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 黄金仮面(おうごんかめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,357자 · 287화면
併し、見よ。両船の距離は、二十間、十間、五間と接近して行く。やがて、湖の中心に達した頃には、遂に追手の舟は逃げるボートを捕えることが出来た。
一人の刑事が、敵のボートに飛び移ったかと思うと、いきなり黄金仮面の背後から、組みついて行った。だが……
「ワッ、やられた」
刑事の頓狂な叫び声に、ギョッとした人々の視線が、黄金仮面に集中する。
これはどうしたことだ。そこにあるのは金の仮面とマントばかり、中はもぬけの殻だ。二枚の板を立てて、それに金色マントが着せかけてあったのだ。
黄金仮面の常套手段だ。人なき舟は、向けられた方向に、ただ機械的に進行していたのだ。
では、このボートには、最初から乗手はなかったのか。
そんなことはない。追手の人々は、岸を離れたボートの中に、金色の人の、動く姿を確かに見た。
では、途中水中に身を投じて逃れたのか。
それも不可能だ。この静かな湖面、泳ぐ人影を見逃す筈はない。
上陸したのか。無論そんな隙はなかった。
とすると、小雪は人魚と化して湖の底深く姿を消してしまったのか。それとも、霞となって空高く蒸発してしまったとでも、考える外はない。