일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いさましいはなし

いさましい話

山本 周五郎

山本 周五郎의 いさましい話(いさましいはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,835자 · 73화면

아오조라 문고

先代の伊賀守が隠棲するつもりで建てたのを、気にいりの庖丁人に与えたのだという。

いまわりも閑静だし、道の途中も林や野の眺めが美しかった。二人は話しながら歩いていったが、道が松林の中へはいったとき、いきなりその前へ五人の者がとびだして来た。

「笈川玄一郎、今日はのがさんぞ」

こう叫んだのは益山郁之助である。三次、上原、吉川、中野たち、みんな厳重な身拵えで、どうやら脱藩するつもりらしい、そのゆきがけの駄賃に意趣をはらそうというのだろう。

「いや大丈夫だ。八木、見ていろ」

玄一郎はおちついた声で、五人の者に眼をくばりながら袴の股立をとり、下緒で襷をかけつつ八木隼人に向ってこう云った。

「さっきの返辞をするが、二本松で立合ったのは一人さ、幾らおれだって十五六人いっぺんというわけにはいかない、――今日は五人だが、このくらいならいけるだろう、二本松では命はとりたくなかったからね」

益山郁之助は、右手の骨が折れている筈だ。見たところは変らないが、おそらく充分に刀は捌けまい。

あとの四人は二本松でもしりごみをしたくらいで、今日はおそらく多数をたのみにして来たものだろう。