후리가나로 읽는 일본 고전
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さまようまちのさまよういえのさまようひとびと
さまよう町のさまよう家のさまよう人々
国枝 史郎
国枝 史郎의 さまよう町のさまよう家のさまよう人々(さまようまちのさまよういえのさまようひとびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,916자 · 75화면
よう町」に就いてこの「さまよう家」に就いて、もっと知り度いことがありましたので、今急に此処を立ち去ることが、出来がたいように思われました。
(さて是から何うしたものだ)
不図よい考えが浮かんで来ました。
で、ボーイを呼びました。
「黄蓮を呼んでくれ給え」間も無く黄蓮がやって来ました。
黄蓮は人の好い女でした。
お前の代りに澄子という女を買うよ、だからマネージヤーに交渉してくれ――こう私が頼んだところ、厭な顔もせずに頼みに応じ、マネージャーに交渉してくれた程でした。勿論その代りお礼として、少しばかり金はやりましたが。
それより此処のマネージャーが、その澄子が一議に及ばず、私という人間に買われてもよいと――つまり是迄、三日の間、頑強に断っていた娼婦としての勤めを、つとめることを承知したことを、どんなに驚いたか知れませんでした。
「黄蓮」と私は話しかけました。
「君は何時頃から此処にいるのだね?」
「そりゃア随分以前からだわ」
「以前からって、何時頃からだい」
「そうですねえ、三年も前から」
「三年も前から。こいつは古いなあ。……それでは一つ聞きたいことがあるが、去年の八月二十日という日に、一人の日本のお嬢さんが、此処へ入り込んでは来なかったかね?」