후리가나로 읽는 일본 고전
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すみだがわ
すみだ川・新橋夜話 他一篇
永井 荷風
永井 荷風의 すみだ川・新橋夜話 他一篇(すみだがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 44,378자 · 88화면
いいながら急しなく懐中から女持の紙入を探り出して、小さな名刺を見せ、「ね、玉水三郎。昔の吉さんじゃないぜ。ちゃんともう番附に出ているんだぜ。」
「面白いだろうね。役者になったら。」
「面白かったり、辛かったり……しかし女にゃア不自由しねえよ。」吉さんはちょっと長吉の顔を見て、「長さん、君は遊ぶのかい。」
長吉は「まだ」と答えるのがその瞬間男の恥であるような気がして黙った。
「江戸一の梶田楼ッていう家を知ってるかい。今夜一緒にお出でな。心配しないでもいいんだよ。のろけるんじゃないが、心配しないでもいいわけがあるんだから。お安くないだろう。ははははは。」と吉さんは他愛もなく笑った。長吉は突然に、
「芸者は高いんだろうね。」
「長さん、君は芸者が好きなのか、贅沢だ。」と新俳優の吉さんは意外らしく長吉の顔を見返したが、「知れたもんさ。しかし金で女を買うなんざア、ちッとお人が好過らア。僕ァ公園で二、三軒待合を知ってるよ。連れてッてやろう。万事方寸の中にありさ。」
先刻から三人四人と絶えず上って来る見物人で大向はかなり雑沓して来た。前の幕から居残っている連中には待ちくたびれて手を鳴すものもある。