후리가나로 읽는 일본 고전
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すみだがわ
すみだ川・新橋夜話 他一篇
永井 荷風
永井 荷風의 すみだ川・新橋夜話 他一篇(すみだがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 44,378자 · 88화면
昔は金瓶楼の小太夫といわれた蘿月の恋女房は、綿衣の襟元に手拭をかけ白粉焼けのした皺の多い顔に一ぱいの日を受けて、子供の群がめんこや独楽の遊びをしている外には至って人通りの少い道端の格子戸先で、張板に張物をしていた。駈けて来て止る車と、それから下りるお豊の姿を見て、
「まアお珍しいじゃありませんか。ちょいと今戸の御師匠さんですよ。」と開けたままの格子戸から家の内へと知らせる。内には主人の宗匠が万年青の鉢を並べた縁先へ小机を据え頻に天地人の順序をつける俳諧の選に急がしい処であった。
掛けている眼鏡をはずして、蘿月は机を離れて座敷の真中に坐り直ったが、襷をとりながら這入って来る妻のお滝と来訪のお豊、同じ年頃の老いた女同士は幾度となくお辞儀の譲合をしては長々しく挨拶した。そしてその挨拶の中に、「長ちゃんも御丈夫ですか。」「はア、しかし彼にも困りきります。」というような問答から、用件は案外に早く蘿月の前に提出される事になったのである。蘿月は静に煙草の吸殻をはたいて、誰にかぎらず若い中はとかくに気の迷うことがある。気の迷っている時には、自分にも覚えがあるが、親の意見も仇としか聞えない。