후리가나로 읽는 일본 고전
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すみだがわ
すみだ川・新橋夜話 他一篇
永井 荷風
永井 荷風의 すみだ川・新橋夜話 他一篇(すみだがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 44,378자 · 88화면
第五版すみだ川之序
鼠がまた突如に天井裏を走る。風はまだ吹き止まない。釣ランプの火は絶えず動揺く。蘿月は色の白い眼のぱっちりした面長の長吉と、円顔の口元に愛嬌のある眼尻の上ったお糸との、若い美しい二人の姿をば、人情本の作者が口絵の意匠でも考えるように、幾度か並べて心の中に描きだした。そして、どんな熱病に取付かれてもきっと死んでくれるな。長吉、安心しろ。乃公がついているんだぞと心に叫んだ。
明治四十二年八月―十月作
第五版すみだ川之序
小説『すみだ川』を草したのはもう四年ほど前の事である。外国から帰って来たその当座一、二年の間はなおかの国の習慣が抜けないために、毎日の午後といえば必ず愛読の書をふところにして散歩に出掛けるのを常とした。しかしわが生れたる東京の市街は既に詩をよろこぶ遊民の散歩場ではなくて行く処としてこれ戦乱後新興の時代の修羅場たらざるはない。その中にもなおわずかにわが曲りし杖を留め、疲れたる歩みを休めさせた処はやはりいにしえの唄に残った隅田川の両岸であった。隅田川はその当時目のあたり眺める破損の実景と共に、子供の折に見覚えた朧ろなる過去の景色の再来と、子供の折から聞伝えていたさまざまの伝説の美とを合せて、いい知れぬ音楽の中に自分を投込んだのである。