후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
それでもわたしはいく
それでも私は行く
織田 作之助
織田 作之助의 それでも私は行く(それでもわたしはいく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 89,708자 · 181화면
と、弓子はうなずいて
「――女中さんのお停めになるのもきかずに、勝手に上り込んじゃって、ごめんなさい。婦人記者って随分あつかましいと、お思いでしょうが、でも、ぜひこちらのご主人にお眼に掛らねばならぬ急用がありましたので……」
べらべら喋りながら、腹の中では舌を出していた。
「小郷は只今、留守なんですけど、どんな御用件でしょう……?」
宮子は弓子を本当の婦人記者だと思い込んでしまったようだった。
「ここでは申し上げにくいんですが……」
弓子はわざとあたりを見廻しながら、急に声をひそめて、
「――実はお宅のことで、新聞社へ投書が参っておるのです」
と、言った。
声をひそめたために、一層効果があったのか、宮子の顔がさっと曇った。
「そうですか。わざわざどうも……。さアどうぞ」
宮子は打って変ったように鄭重になって、弓子を茶室の方へ案内した。鶴雄のいる応接室は避けた方がいいと思ったのだろう。
数奇を凝らした茶室であった。が、弓子の眼には、ただ虚栄と成金趣味の茶室としか見えなかった。
「この部屋一つ解放しても、何人かの罹災者が救われるのに……」
そう思うと、塵一つ落ちていないその清浄な茶室が、急にけがらわしいものに見えて仕方がなかった。