후리가나로 읽는 일본 고전
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それでもわたしはいく
それでも私は行く
織田 作之助
織田 作之助의 それでも私は行く(それでもわたしはいく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 89,708자 · 181화면
四
「紅燃ゆる丘の花……」
という校歌やデカンショ節をうたいながら、牛飲馬食した。当時は会費は一円か二円で済んだという。想えば昔なつかしい青春の豪華な夢であるが、しかし、鶴雄が学校へはいった時はもうコンパなぞ開こうと思っても開けず、「三島亭」のコンパも、鶴雄にとってはもはや想像も出来ない古めかしい伝説であった。
そんなことを想い出しながら、鶴雄はずらりと並んだ寺町の闇市の中に建っている錦ビルの前まで来た。
このビルは終戦直後は進駐軍専門の土産物のマーケットで「一般の人ご遠慮願います」という貼紙が出ていたが、そんな経営法もいつか立ち行かなくなったか、一階二階はいわゆる「一般人」相手の雑貨店、二階のすみには喫茶店三階は料理店や美容室――というややこしい経営法に変ってしまっていた。
世界文学社の事務所はこのビルの四階にあった。鶴雄は二階の喫茶室のあまいジャズ音楽が流れている階段を登って行きながら、
「四階か、偶数だよ、今日は奇数に縁のある日だが、はじめて偶数が出たわけだ。こりゃ何かありそうだぞ」
と彼らしい奇妙な期待をふと抱いた。
四
鶴雄が世界文学社の扉を押してはいると、窓側に立って、煙草を吹かしながら、寺町通りを見下していた長身、長髪、着流しの三十四五の男がふと振り向いた。